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仏大統領討論会:世論調査はマクロン氏に軍配、極右ルペン氏3位

3月21日(火)13時55分配信 Bloomberg

フランス大統領選の候補者討論会が20日行われ、第1回投票の支持率で1、2位を争う極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首と中道で無所属のマクロン前経済・産業・デジタル相が激しく応酬する場面が何度も見られた。両候補は4月23日の第1回投票で上位2位に入れば、5月7日の決選投票で対決する。

3時間半にわたった有力候補5人による第1回討論会で、反ユーロ・反移民を掲げるルペン氏が移民の全面禁止と一部輸入品への35%課税を明言し討論をリードしたのに対し、マクロン氏(39)はルペン氏の倫理観欠如などを批判した。支持率で3位の中道・右派陣営統一候補、フィヨン元首相は経験と改革実行能力をアピールするとともに、ルペン氏が大統領になれば同氏のユーロ圏離脱計画によりフランス経済は大混乱に陥るだろうと警告した。

パリ政治学院の政治学者、ブリュノ・コートレ氏は電話インタビューで、「マクロン氏は非常にうまく振る舞った。マクロン氏の課題は、自分は単なる経験不足の新人ではなく、大統領にふさわしい深みと能力を持つと示すことだった」と説明した。

第1回投票に関するこれまでの世論調査ではマクロン、ルペン両氏が共に支持率25%前後で首位を争い、約19%のフィヨン氏が続く。

討論会終了直後に調査会社エラブが視聴者の成人1157人を対象に実施した調査では、最も説得力があった候補としてマクロン氏を挙げた回答者は29%と最も多く、2位は左翼党のメランション氏で20%、フィヨン、ルペン両氏は共に19%、社会党のアモン氏が11%だった。

経済的混乱

討論会でルペン氏は、フランスの現状については閣僚経験者である他の候補に責任の一端があると主張。移民問題では「合法、非合法を問わず移民を停止したい。私は自分の計画を誇りに思う」と発言した。討論会の締めくくりで欧州連合(EU)をあらためて批判し、「野蛮なグローバル化はあなた方有権者にとって悪夢だった」と指摘した。

マクロン氏はルペン氏の発言を何度も遮った上で、「あなたとは違って、私は責任ある政治を望む。欧州にとどまりながら強いフランスであってほしい。われわれがあなたと全く異なるのはこの点だ」と主張した。

フィヨン元首相もルペン氏に対し、「フランス国民の購買力を実際に破壊しているのはあなたとあなたのユーロ離脱計画だ」と批判。ルペン氏の掲げる政策は「国家を真の経済的混乱に陥れる」と発言した。これに対しルペン氏は、フィヨン氏が恐怖をあおる作戦に出ていると反論した。

原題:Macron, Le Pen Lock Horns in Heated French Presidential Debate(抜粋)
Mark Deen, Helene Fouquet, Gregory Viscusi

最終更新:3月21日(火)13時55分

Bloomberg

 

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