ここから本文です

30代は“メンツ”を捨て去り、チームワークに徹せよ

3月21日(火)9時15分配信 プレジデント

写真・図版:プレジデントオンライン
拡大写真
写真・図版:プレジデントオンライン
 20代までは、同期が横一線で昇進していくという企業が多いでしょう。ところが30代になると、一足早く管理職になる人が現れるなど、昇進に差がつき始めます。最近では年功序列が崩れ、年下の後輩が先に管理職になるといったケースが当たり前になってきました。また、女性の社会進出が進み、男性顔負けの活躍をする女性も増えています。「自分の上司は同期の女性」といったケースも、珍しいことではなくなってきています。

 しかし、そうした変化に適応できていない30代の男性をよく見受けます。とりわけ自分の「メンツ」にこだわりがちで、「女性の下でなんか働けるか」などと、旧態依然とした価値観に縛られている人が少なからずいます。しかし、企業のほうは、そんなメンツなど尊重も評価もしてくれません。すぐに頭を切り替えないと、40代、50代になったときに生き残っていくのは難しくなるでしょう。

 実は、できるビジネスパーソンほど、自分のメンツや意地にはこだわりません。たとえば、自分にはできないことは「できない」とはっきりといい、知ったかぶりをしたり、虚勢を張ったりしません。

 「できるふり」をしても、すぐに化けの皮がはがれ、周囲に見透かされてしまうことがわかっているからです。ですから、イザというときには自分の弱さをさらけだして、周囲の人たちの協力を得ながら、緊急事態を収拾できるのです。

 さらに、他人の実力を率直に認めて、その人から学ぼうという意欲と謙虚さを持ち合わせています。相手が女性だろうと、年下の部下だろうと、常に態度は変わりません。そうした結果、周囲も進んで知恵や力を貸してくれ、成長を続けられるのです。

 また、同期の女性が上司になったとしても、嫉妬したりせずに、逆にチャンスだと考えて、見事にサポートします。もともと同期なので気心は知れており、女性の上司と良好なリレーションを築くことが容易にできます。女性管理職はまだ少数派で実績が少ないため、女性の上司が成功すれば、部下である自分も高く評価されるのです。やはり、目先の男の小さなメンツを捨てることが、大きな飛躍につながっていくのです。
写真・図版:プレジデントオンライン
拡大写真
写真・図版:プレジデントオンライン
■チームプレーに徹し人を育てる

 30代はプレーヤーからマネージャーへと選別が始まる時期です。企業を成長させるには人材の底上げが肝心で、経営者はマネージャーに対して仕事で成果を上げるだけでなく、「人を育てる」ことも期待しています。それを理解し、自分のミッションとして遂行できるかどうかが、30代にとって出世街道の分かれ目になるのです。それなのに、自分の力に頼り切った個人プレーに走ってしまい、チームプレーができない人を見かけます。そういう人は、昇進コースからはずれていくでしょう。

 結局ここでも重要なのが、メンツを捨て去ることです。メンツにこだわらなければ、部下との間に壁ができず、腹を割って本音で話せます。意思疎通がスムーズなので、部下の強みや弱みをきちんと把握したうえで、的確な指導が行えます。そうしたことで信頼関係が生まれ、部下に思い切って仕事を任せられるようになるのです。

 特に部下が女性の場合、日常のコミュニケーションは欠かせません。上司が自分の話を聞いてくれるかどうか、自分の仕事をどう評価してくれているのかを、女性はとても気にしています。「○○の件、進み具合はどう? 」と一声かけるだけで、距離感が縮まります。

 その部下の指導でアドバイスを一つ。叱るべきときに叱り、後でフォローするのはもはや常識でしょう。最も注意すべきは、同じことで繰り返し叱らないことです。

 「一度いえばわかるのに。これってパワハラ? 」などと誤解されかねませんので、要注意です。

----------
下元 朗
ライフ・クリエーター/プラウド常務取締役。総合人材サービス会社を経て、2004年に結婚支援サービスを提供するアサイン(プラウド)を創設。転職と結婚の視点に立った、20代、30代へのアドバイスに定評がある。
----------
野澤正毅=構成 高橋健太郎=撮影

最終更新:3月21日(火)9時15分

プレジデント

 

情報提供元(外部サイト)

プレジデント

プレジデント

プレジデント社

2017年4.3号
3月13日発売

定価690円(税込み)

1億人調査で判明◎お金に困らない生き方
日本人の給料・年金・貯金 大図解

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン