ここから本文です

週間為替展望(ドル/ユーロ)-ドル円弱含み、貿易不均衡是正

3月18日(土)11時00分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円はトランプ米政権による貿易不均衡是正圧力で弱含みか
◆夏頃までは米国債のデフォルトや政府機関閉鎖は回避される見込み
◆ユーロは伸び悩みか、フランス政治リスクとギリシャ支援問題への警戒で
(国際金融情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円 110.50-115.50円
ユーロドル1.0400-1.0900ドル


3月20日週の展望

 ドル円は弱含みを予想する。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、トランプ米政権の意向により、競争的な通貨切り下げに対するけん制が盛り込まれる可能性が高い。15日に米国の「2015年超党派予算法」が期限切れとなったことで、16日から米国連邦債務上限が復活したこともあり、ドル円は軟調推移か。連邦債務上限の引き上げはトランプ米政権と議会との協議次第となる。米財務省の資金繰りにより、夏頃までは米国債のデフォルト(債務不履行)や政府機関閉鎖などの緊急事態は回避される見込みとなっている。しかし、トランプ米政権の大規模な減税・インフラ投資の足枷となる可能性があり、早急な引き上げが求められる。ナバロ国家通商会議(NTC)委員長、ライトハイザー米(次期)通商代表部(USTR)代表、ロス米商務長官などトランプ米政権の閣僚が対米貿易黒字第2位の日本に貿易不均衡是正の圧力をかけ始めている。4月から始まる麻生財務相とペンス米副大統領の日米経済対話で、ドル円の上限を決める「トランプ・シーリング」が設定されるのではないかと警戒されていることも円買い要因となる。リスクシナリオは、20日のユーロ圏財務相会合までの合意が目指されているギリシャ追加支援協議が不調に終わった場合、朝鮮半島での地政学リスクが高まった場合などとなる。ドル円の上値は、3月の期末決算に向けた本邦機関投資家のレパトリ(ドル建て資産売却・円買い)の円買いなどで限定的か。

 ユーロドルは伸び悩む展開を予想する。ユーロドルは、4月のフランス大統領選挙への警戒感、ギリシャ追加支援問題への警戒感が上値を抑えるか。フランス大統領選挙ではルペン国民戦線党首が決選投票に進む可能性が残されていることで、ユーロの上値は政治リスクが抑えることになろう。また、7月に多額の国債利払いを控えているギリシャへの追加支援協議が難航していることも、ユーロ売り要因となる。
 ユーロ円は、フランスの政治リスクの回避、ギリシャの債務危機への警戒感、本邦機関投資家の3月決算に向けたレパトリ(ユーロ建て資産売却・円買い)などで伸び悩む展開を予想する。


3月13日週の回顧

 ドル円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りフェデラル・ファンド(FF)金利が0.75%-1.00%に引き上げられ、年内の利上げ見通しが従来通りあと2回と示唆されたこと、バランスシートの縮小に言及がなかったことで、115.20円から112.91円まで下落した。15日に「2015年超党派予算法」が期限切れとなり16日から米国連邦債務上限が復活したこと、NY原油先物価格が50ドルを割り込んだこともドル売り材料となった。ユーロドルは、ハト派的なFOMC声明やオランダの選挙で与党が第一党を死守したこと、欧州中央銀行(ECB)の早期利上げ観測などから1.05ドル台から1.07台まで上昇した。ユーロ円は、トランプ米政権による貿易不均衡是正への言及や朝鮮半島の地政学リスク回避の円買いなどで、122円台から121円台まで弱含みに推移した。
山下

最終更新:3月18日(土)11時00分

トレーダーズ・ウェブ

 

情報提供元(外部サイト)

トレーダーズ・プレミアム

トレーダーズ・プレミアム

DZHフィナンシャルリサーチ

株式情報会員専用サービス
入会受付中

月額10,000円(税別)



IPO情報なら、無料でもご利用いただける
株式情報サイト『トレー ダーズ・ウェブ』がお勧め!

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン