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飲酒運転で自動車保険は使えるの?

3月18日(土)21時36分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆飲酒運転は減少傾向にあるが……

2007年6月の道路交通法の改正に続き、2009年6月にも一部改正がされ、飲酒運転への罰則が強化されました。それ以来、飲酒運転による事故は大きく減少しています(警察庁ホームページより一部抜粋)。

■飲酒運転事故件数の推移
2000年 2万6280件
2005年 1万3878件
2007年   7561件
2009年   5725件
2010年   5556件
2011年   5030件
2012年   4603件
2013年   4334件
2014年   4155件
2015年   3864件

社会の目の厳しさが増し、飲酒運転による事故は減りつつあります。とはいえ、完全になくなったわけではありません。

自分が飲まなくても、運悪く飲酒運転の車にぶつけられ、被害者になることも考えられます。その場合、加害者の保険による補償を受けることができるのでしょうか? 今回は、飲酒運転の場合に自動車保険(任意保険)が使えるかどうかについてご案内します。

◆飲酒運転は「免責事由」の代表例

忘年会シーズンですが、くれぐれも飲酒運転はしないように!
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忘年会シーズンですが、くれぐれも飲酒運転はしないように!
自動車保険(任意保険)には「免責事由」というものがあり、これに該当する場合には、基本的に保険が使えないことになっています。そして、飲酒運転や無免許運転は、この免責事由の代表例ともいうべきものです。

つまり飲酒運転をすれば、運転者が事故によってケガをしたり、命を落としたりしても、搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険による支払いを受けることができません。そして当然のことながら、車両保険についても補償の対象外ですので、愛車の修理代は「自腹」ということになります。

「飲酒運転をしていた人」、つまりドライバーは保険金を受け取ることはできないのです。

◆対人・対物については補償が受けられる

しかし、運転手の飲酒運転による事故で被害者が補償を受けられないとなると、保険が持つ被害者救済の理念から離れてしまいます。

そこで、飲酒による事故であっても、任意保険の対人・対物賠償責任保険については、被害者に対する保険金が支払われるのです。 被害者救済を意義とする自賠責保険も同様に、被害者に対して支払われます。

次のページでは、具体的なケースに沿ってもう少し詳しく解説します。

◆飲酒運転による事故のケース・スタディ

「まぁ大丈夫」と軽い気持ちで飲酒運転したせいで事故を起こすケースは後を絶たない
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「まぁ大丈夫」と軽い気持ちで飲酒運転したせいで事故を起こすケースは後を絶たない
ある日のこと、Aさんは車でコンサートに出かけ、現地でBさんと待ち合わせました。コンサートは大いに盛り上がり、勢いでBさんと少し飲んで帰ることにしました。

この時点では、車は駐車場に停めておき、電車で帰るつもりでした。しかし、お酒の席は長時間となり、終電を逃す事態となったのです。

一緒に飲んでいたBさんは、お酒にはめっぽう強く、顔色ひとつ変えていません。

Bさん「代わりに運転して一緒に帰ろうか?」
Aさん「うーん、そんな遠くないし、大丈夫だよね、じゃあ頼むよ!」

と、Bさんに運転をお願いして、愛車で帰ることにしました。

ところが帰り道、Bさんは帰り道で飛び出してきた猫を避けようとハンドル操作を誤り、道路わきの電柱に激突して車が大破してしまったのです。2人とも命に別状はありませんでしたが、救急車で病院に運ばれて、そのまま揃って入院することになりました。

Aさんの愛車は「全損」となってしまいました。まだローンは20回残っています。

◆自賠責保険からの支払いは?

このケースでは、2人とも自賠責保険による保険金の支払いを受けることができません。Bさんは飲酒運転の張本人ですし、Aさんは自分に対する賠償義務が発生しませんので、自分名義の自賠責保険を使うことができないからです。

◆任意保険からの支払いは?

任意保険から保険金が支払われるかどうかは、Aさん、Bさんで異なります。

■Aさんの場合

対人賠償…Aさんは補償されません

対物賠償…電柱に対して支払われます

搭乗者車保険…補償される可能性があります

人身傷害補償保険…飲酒運転は「故意または重過失」となる可能性があり、その場合、補償されません

自損事故…保険会社により判断が分かれます

車両保険…補償されません

愛車を失ったAさんは残ったローンを自腹で支払い続けなければいけませんが、他人の持ち物である電柱の修理代は対物賠償保険で補償されます。

■Bさんの場合

対人賠償…Bさんは補償されません

対物賠償…電柱に対して支払われます

搭乗者車保険…飲酒運転の本人であるため補償されません

人身傷害補償保険…飲酒運転の本人であるため補償されません

自損事故…飲酒運転の本人であるため補償されません

車両保険…飲酒運転の本人であるため補償されません

Bさんにとっては酷ですが、保険会社が設ける免責事由に従うと、これが現実です。それほどまでに飲酒運転とは認められない行為なのです。

なお以上の「補償されるorされない」は、個々の状況と保険会社によって異なってきます。実際にこのような状況に陥ってしまったら、加入している保険会社に相談してください。

なによりも、くれぐれも「飲んだら乗るな!」を忘れないでくださいね。
All About ガイド:西村 有樹

最終更新:3月18日(土)21時36分

あるじゃん(All About マネー)

 

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