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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドルはドル相場次第

3月10日(金)21時44分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドルは米予算教書やFOMC次第か、ドルを軸に振幅へ
◆豪ドル円の方向感は限定的か、豪ドル/ドルとドル円の狭間で
◆ZARにとっては試練の一週間に
(国際金融情報部・谷口 英司)

予想レンジ
豪ドル円  84.00-91.00円
南ア・ランド円8.30-9.00円

3月13日週の展望
 豪ドルは米予算教書提出や米連邦公開市場委員会(FOMC)が手がかりとなる。豪政策金利は過去最低水準で当面据え置かれる見通しであり、豪ドルはこの見通しを軸としつつ、円相場やドル相場に揺さぶられる展開となりそうだ。7日に発表された豪準備銀行(RBA)理事会の声明文は前回の焼き直しで、変更は乏しかった。豪ドル/ドルは昨年4月以降のレンジである0.71ドル半ばから0.78ドル前半を維持するだろう。2011年以降の下落トレンドが一巡した後の踊り場がまだ続きそうだ。豪ドル円は昨年6月以降の反発局面が継続するだろうが、短期的な流れは淀んだままか。
 メインイベントは15日に発表される予定の米予算教書である。トランプ政権の税制改革やインフラ投資が明確に示されることで実現に向けた道程を想像しやすくなる。今後は各法案の行方や議会での審議状況など、トランプ相場はより明確なテーマに細分化されていくだろう。共和党執行部の統率力も試されそうだ。

 FOMCも注目である。先月末から今月始めにかけて米金融当局者は3月利上げの地ならしを行い、利上げに対して積極的な姿勢を示した。地ならしが行われる前まで、年内最初の利上げは6月との見方が有力であった。インフレが順調に加速している一方で、コアインフレ率の伸びは緩慢なままであり、年内で3回程度の利上げという大まかな想定に変化はない。市場参加者が思い描いていた利上げのタイミングを修正したことについて、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の認識を確認したい。なぜ急ぐのだろうか。
米予算教書やFOMCはドル高が勢いづくのかどうかを見定めるイベントである。ドル高の燃料が提供されなければ、失望感や材料出尽くし感が短期的にドルを圧迫しそうだ。
南ア・ランド(ZAR)は米国の金融政策・財政政策の見通し次第か。米財政支出の拡大は米国の物価や利回りを押し上げることから、新興国からの資本流出が進む要因となる。物価の伸びが加速するとなれば、米金融当局者は利上げペースを速める必要がある。米予算教書発表やFOMCが予定されているため、新興国通貨にとっては試練の一週間といえる。

3月6日週の回顧
 豪ドル/ドルは0.76ドル前半で上値が抑えられた後、0.75ドル前後まで下落。RBA理事会の声明発表前後に豪ドル買いが一時的に入ったが、豪ドル高に勢いはなかった。原油安を手がかりに資源国通貨が売られ、豪ドル/ドルは90日移動平均線の水準まで下落した。米ADP雇用者数が大幅に増加したことも豪ドル/ドルを圧迫。豪ドル円は先月につけた年初来高値である88.18円から上値を切り下げている。ただ、ドル円が底堅いことから豪ドル円の下値は限定的。ドル/ZARは13.36ZAR付近までZAR安が進んだ。ドルの先高感が意識された。ZAR円はこのところの8.50-8.80円付近のレンジを維持。先月半ば以降は年初来高値圏でもみあいが続いている。
山下

最終更新:3月10日(金)21時44分

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