ここから本文です

週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、EU離脱交渉開始待ち

2月17日(金)23時22分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆BOE、当面は金融政策の現状維持か
◆ポンド、3月中旬以降のリスボン条約50条発動待ちに
◆加ドルは底堅いか、米加首脳会談は穏やかに通過し緊張は高まらず
(国際金融情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 138.00-146.00円
加ドル円 84.00-89.00円

2月20日週の展望
 イングランド銀行(BOE)は当面、現行の金融政策を維持すると思われる。「欧州連合(EU)離脱通告法案」が3月上旬の上下両院協議を経て、国王の裁可により成立する見込みで、メイ英首相の離脱交渉開始となるリスボン条約50条の発動は3月中旬以降になりそう。足もとのポンドはトランプ米大統領の言動を背景としたドル相場に左右されるも、方向感は限られそうだ。

 英1月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.8%と2014年6月以来の大きな伸びとなったものの、市場予想の+1.9%には届かなかった。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは+1.6%と前月と同水準となり、市場予想の+1.8%を下回る伸びとなった。1月小売物価指数は前年比+2.6%と、CPIと同じく2014年6月以来の大幅な上昇となり、1月生産者物価指数は前年比+3.5%と、2012年1月以来の伸び幅を記録した。原油相場の上昇やポンド安が確実に物価の上昇を後押している。ただ、BOEはある程度のインフレの上振れは容認しており、足もとの物価の上昇ペースは警戒感を強める内容とはいえず、早期利上げ思惑は高まりにくい。

 加ドルは底堅い動きか。ドルの動きに左右される相場展開は変わっていないものの、足もとの良好な加経済指標や原油相場の底堅い動きが加ドルの下支えとなろう。10日に発表された1月の就業者数は4万8300人増と、昨年12月に続き大幅な増加となり、1月失業率は12月の6.9%から6.8%に改善した。NY原油先物は50-55ドルでのレンジ相場が続いているが、国際エネルギー機関(IEA)によれば石油輸出国機構(OPEC)の減産順守率が過去最高の90%に達していることから、減産効果を背景に原油相場の一段の上昇が見込まれる。来週は1月のCPIが発表される予定。

 今週、米加首脳会談が行われ、貿易と移民問題に対する両首脳の立場の違いが注目されたが、トランプ米大統領はメキシコと違ってカナダとは大きな貿易問題は抱えておらず、重要な貿易相手だと強調した。移民問題についてトルドー加首相は他国の政策に口出しするつもりはないと述べた。
今後、リスク回避の円買いには注意する必要があるか。市場では、トランプ米大統領の政策や英国のEU離脱、ドイツやフランスなどユーロ圏の選挙がリスク要因として警戒されている。3月のオランダ下院選を皮切りに、4-6月にフランス大統領選と国民議会選、9 月にドイツ連邦議会選と、ユーロ圏主要国で重要な選挙が行われる。EUは国内外からの不満や批判を払拭し、欧州安定の礎石となってきた結束を維持できるのか、その真価が問われる。政治的リスクの高まりには警戒が必要である。

2月13日週の回顧
 小動き。ポンドは市場予想を下回った1月CPIや12月週平均賃金(3カ月)などで売られる場面があったものの、下押しは限定的。ポンドドルは1.23ポンド台、ポンド円は141円近辺で下げ渋った。加ドルは米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けたドル買いで上値が抑えられるも、直近の良好な経済指標も支えにしっかり。ドル/加ドルは1.30加ドル台、加ドル円は87円台を中心に推移。
山下

最終更新:2月17日(金)23時22分

トレーダーズ・ウェブ

 

情報提供元(外部サイト)

トレーダーズ・プレミアム

トレーダーズ・プレミアム

DZHフィナンシャルリサーチ

株式情報会員専用サービス
入会受付中

月額10,000円(税別)



IPO情報なら、無料でもご利用いただける
株式情報サイト『トレー ダーズ・ウェブ』がお勧め!

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン