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CYBERDYNE、株価に下げ止まりの兆し―医療用HALが進化、グローバル展開着実に進展

12月15日(木)18時47分配信 モーニングスター

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 ロボットスーツ「HAL」の開発を行うCYBERDYNE(サイバダイン) <7779> の株価に下げ止まりの兆しが出てきた。8月に米シトロン・リサーチのリポートによる風評被害を受け、かつ新興市場の主力銘柄の需給状況が悪化したことから軟調展開が続いたが、同社ビジネスの将来性への評価は変わらず、ここにきて見直しの動きが強まりつつある。足元の業績はまだ赤字だが、売上高は着実に拡大しており、赤字幅も縮小。日本でHALを用いた世界初の公的な医療保険治療が始まり、今後は適応拡大と海外展開の加速も手掛かりとなっていきそうだ。

 今3月期は、HALが医療用として大きく進歩した。ここまで、9月に日本での保険診療がスタートし、脳卒中への適応拡大の治験もスタートした。HAL腰タイプは介護ロボット支援事業へ採択。特に保険診療開始は大きなポイント。異業種との提携も相次いでいる。

 海外では米国法人を設立し、11月にはFDA(米食品医薬品局)に対して新しい治療機器としての識別を要望してPre―Submissionを提出。HALは、脳・神経系信号を活用した能動的な随意運動によって機能改善・機能再生を促す治療を目的としているが、FDAでは外観的な理由から受動的な電動装具と同じ区分でHALの審査を進めてきた経緯があった。

 今回のPre―Submissionの提出は、今後の本格的な事業展開を見据えたHALの革新性などについて審査の方向性を見直すもの。審査は当初の見通しよりも遅くなってしまう可能性があるが、サイバダインにとってはHALの本来の価値にかかわるものであり、中・長期的に見てポジティブなポイントとなる。

 来期は、その米国での承認がポイントなる。今期、日本で保険診療開始となり、立て続けに米国で承認、治療開始となれば、グローバル展開は一気に加速していく。来期はドイツなど欧州でも新たな動きが期待できそうだ。

 サイバダインの業績は開発費が先行してまだ赤字。業績予想は開示していないが、今上期連結決算は売上高6億円(前年同期比8.3%増)、経常損益5億1000万円の赤字(前年同期は3億8700万円の赤字)となっている。前期は売上高12億6400万円(前々期比2倍)、経常損益7億1000万円(前々期は9億700万円の赤字)であり、市場では今期は前期比での増収と赤字幅縮小が期待されている。また、来期には経常黒字浮上も見込まれており、株価だけでなく実態面も足元が転換点となっている。

提供:モーニングスター社

最終更新:12月15日(木)18時47分

モーニングスター

 

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