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為替市場見通し:米の超低金利は継続、雇用統計も低調でドルの上値は重い

11月7日(土)14時34分配信 フィスコ

11/9/13のドル・円相場は、11/3-4の米連邦公開市場委員会(FOMC)で超低金利政策の長期間継続が再確約されているなか、6日に発表された米10月雇用統計が低調だったことで、金利先安観からドルの上値が重い展開になると考えられる。材料としては、6-7日のG20財務相・中央銀行総裁会議の影響(不均衡是正、為替問題)、ガイトナー米財務長官(10-11日)、オバマ米大統領(12-13日)の日本訪問、APEC財務相会合(11-12日)の動向、APEC首脳会議(14-15日)に絡む思惑、それに日本の9月機械受注(11日)、米国の9月貿易収支や11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(13日)、中国10月の主要経済指標(11日)などが注目される。米国債入札(9-12日)の動向にも注意が必要になる。

米国の金融政策については、11/3-4に開催された米FOMCにおいて、全会一致でFF金利の誘導目標を0-0.25%に据え置くことを決定、声明に「金利を長期間極めて低い水準に維持する」との文言が残り、超低金利政策の長期間継続が再確約されることとなった。また、限定的利用度を反映したとして「政府機関債を1750億ドル購入へ」と従来の最大2000億ドルからの縮小を決めた。そして、「経済活動は引き続き上向き」、「住宅部門の活動は最近改善」と指摘し、「金融市場の状況はほとんど変わらず」との見解を示した。

6日に発表された米10月雇用統計では、失業率が事前予想を大幅に上回る10.2%に上昇(1983年以来)、非農業部門雇用者の減少数も予想を上回り(8、9月分は減少数の縮小方向に修正)、雇用市場の悪化が続いていることを示唆。FRBによる超低金利政策の長期間継続が改めて認識された。

11/6-7のG20財務相・中央銀行総裁会議(英スコットランド、セントアンドリュース)では、「景気回復が確実になるまで刺激策の継続を約束する見込み」(英政府筋)で、「財政刺激策の出口戦略の計画作成を始め」、「世界的な不均衡是正で工程表作りを討議」(米財務省高官)する予定。為替については、「常に為替は討議されるが正式な議題にはならない見込み」(英政府筋)だが、「世界経済リバランスの一環で議論される可能性」(G20筋)があり、「為替は議題になる可能性」(米財務省高官)、「ドル安が議題になる見通し」(フレアティー・カナダ財務相)との声も聞かれる状況。

ガイトナー米財務長官が11/6-7のG20財務相・中央銀行総裁会議に出席後、11/10-11に来日し、「日本の政府高官と継続可能で均衡した世界成長に繋がる政策を話し合う」(米財務省)予定。藤井財務相は「ガイトナー米財務長官とは世界経済の戦略について話したい」と発言。ガイトナー長官はその後、11/11-12のAPEC財務相会合(シンガポール)に出席する。

オバマ米大統領が11/12-13に日本を訪問する。訪日は「経済、安全保障、その他の広範な課題について連携を深める機会」(ギブズ大統領報道官)とし、北朝鮮核問題、地球温暖化対策、世界経済についての共同歩調を確認したい意向をみせているが、日米二国間問題においては、米軍普天間基地の移設問題の長期化が及ぼす影響が懸念される。オバマ大統領は、13日にシンガポールに向かい、11/14-15はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に出席。11/15-18は中国(北京と上海)、11/18-19には韓国(ソウル)を訪問する予定。

米国債入札が、9日に3年債で400億ドル、10日に10年債で250億ドル、12日に30年債で160億ドルが予定されており、今回も波乱なく消化されるか動向が注目されることになる。米国債入札の結果を反映して、米長期金利が上昇すれば、ドル・円は仕組み債絡みなどのドル買いが強まり、金利が低下すればドル売りが強まる傾向が続く。

米国経済については、今週発表された経済指標では、10月ISM製造業景気指数が2006年4月以来の高水準に改善したが(55.7)、ISM非製造業総合指数は下振れとなり(50.6)、景況感は強弱まちまち。9月建設支出は予想外のプラス、9月中古住宅販売保留指数は8月の大幅増の反動が懸念されたが8月並みの伸びを維持、9月製造業受注は上振れとなり、住宅、製造関連は好調だった。10月チャレンジャー人員削減数は前年比-50.7%に減少、10月ADP全米雇用報告は減少幅が予想を若干上回ったが、9月が縮小方向に修正され、雇用関連は改善がみられた。10月雇用統計では、失業率が9.9%まで上昇する一方、非農業部門雇用者数の減少幅が縮小すると予想されている。

来週の主な予定は、9日(月):BIS中銀総裁会議、10日(火):(日)9月経常収支、ガイトナー米財務長官来日(11日迄)、11日(水):(日)9月機械受注、APEC財務相会合(シンガポール、12日迄)、(米)ベテランズデー(株式市場開場)、12日(木):(日)10月企業物価指数、オバマ米大統領来日(13日迄)、(米)10月財政収支、13日(金):(米)10月輸出入物価指数、9月貿易収支、11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、14日(土):APEC首脳会議(シンガポール、15日迄)。

予想レンジ:ドル・円88円50銭-91円50銭
株式会社フィスコプレイス

最終更新:11月7日(土)16時01分

フィスコ

 

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