トヨタの通期営業赤字が半減へ、プリウス・金融事業好調で
11月5日(木)17時28分配信 ロイター
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前年同期は4610億円の赤字だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値は2438億円の赤字となっている。
10年3月期の業績予想は、売上高が従来の16兆8000億円から18兆円に7.1%上方修正。当期損益は従来の4500億円の赤字から2000億円の赤字に半減する見通し。
10年3月期の世界販売台数計画は従来予想の660万台から703万台に上方修正した。うち国内販売は202万台から213万台に引き上げ5年ぶりに前年を上回る見通し。
想定為替レートはドル/円92円から93円に変更した。ユーロ/円は131円から132円に変更した。
会社側は、通期予想の引き上げ理由として、販売台数増で2500億円(うち1100億円が金融事業)、原価低減で800億円、固定費削減で200億円の効果を見込む。設備投資額を前期の1兆3025億円から今期7600億円まで圧縮するのも寄与する。
2009年4―9月連結営業損益は1369億円の赤字となった。前年同期は5820億円の黒字だった。販売台数が前年同期比26.4%減の313万台に落ち込み9100億円の減益要因となったほか、為替変動でも3200億円の減益で、原価改善(2100億円)や固定費削減(3900億円)による増益分でカバーできなかった。
販売事業者への貸し倒れ減少で金融事業の営業利益が1075億円と前年同期比3倍近く増え下支えしたものの、中国の持分対象企業の減益などもよりで持分法投資損益が555億円の赤字に転落したのも響いた。
会見した一丸陽一郎副社長は、エコカー減税の効果については「補助金も上乗せされているため、明確に(効果を台数では)申し上げられないが、保有車代替の進展で大きな成果上がっているのは間違いない」と話した。
一方、2010年3月期予想が赤字にとどまる理由について「(09年)7─9月は金融事業が貢献し黒字化したが、下期は為替など響き赤字になる」と説明。
F1撤退や住宅事業再編、証券事業の譲渡などグループの事業の見直しを急ピッチで進めている理由について「本業の車作りにリソース(経営資源)を集中し、さまざまな課題に取り組んでいくため」と述べた。
主要市場である米国の自動車市場は「09年(暦年)は1000万台プラスアルファぐらいとみている」としており、急速な実需の回復には時間がかかるとの見方だ。米ゼネラル・モーターズ(GM)[GM.UL]との合弁「NUMMI(ヌーミー)」の清算協議については「先方があり詳しい開示は差し控えたい。ステップ・バイ・ステップで進めている」(布野幸利副社長)と述べるにとどめた。
日興コーディアル証券の河田剛シニアストラテジストは、トヨタの決算内容について「系列部品メーカーの上方修正などから上振れもある程度予想していたが、期待していたほどではなかった。赤字幅縮小だけでは株価へのインパクトは小さい」と述べた。想定為替レートが1ドル93円と、日産<7201.T>(通期90円)などと比べて円安であることから、「日産やホンダ<7267.T>のように上方修正期待は見込めない」と指摘する。
なおトヨタ広報部は、同社の想定為替レートは「決算資料作成時の実勢レートを便宜的に採用しており、予想・想定しているわけではない」と説明している。
(ロイターニュース 竹本 能文記者)
最終更新:11月13日(金)9時52分
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