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NY原油3日:金相場急伸で、投機買いの思惑が広がり続伸

11月4日(水)7時47分配信 サーチナ

NYMEX原油12月限 前日比1.47ドル高

始値 78.09ドル
高値 79.77ドル
安値 76.55ドル
終値 79.60ドル

 株安やドル高を受けて夜間取引では76.55ドルまで下押しされる展開になったが、金相場の過去最高値更新、米製造業受注高の上振れなどを手掛かりとした買いが先行し、続伸した。

 9月製造業受注高は、前月比0.9%増となった。過去6ヶ月で5回目のプラスであり、製造業セクターの改善傾向は続いていることが確認できる。雇用環境の悪化などで個人消費は低迷が続いているものの、景気に対する先行性の高い製造業セクターの改善が進んでいることは、原油相場に対してポジティブ要因である。もっとも、株式相場の上値が重い中、これを手掛かりに積極的に買い進むような動きも見られなかった。

 一方、為替市場ではドル相場が堅調に推移している。英政府が英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)とロイズ・バンキングに対して追加資本注入などを決定したことが嫌気され、マーケットはリスク回避の動きを強めている。英国の金融セクターでは、先週後半から経営危機を指摘する声が強くなっていたが、未だに政府支援が必要なレベルに留まっていることが嫌気されている。リスク回避の動きからドル買い・ユーロ売りが活発化し、ドル建て商品相場全体に対して上値圧迫要因になっている。

 ただ、本日は金相場が過去最高値を更新する急伸地合になったことで、原油相場でも買い優勢の展開になった。金相場の上昇で原油相場を買い進む理由は乏しいものの、現在の原油相場ではファンダメンタルズよりも投資環境が重視されており、投機マネーの流動性回復傾向が高く評価されている。金市場に投機マネーが流入すれば、その一部は分散投資の観点から原油相場を物色することが予測され、商品相場が循環物色されるとの思惑から、原油相場も地合を引き締めている。

 もっとも、短期動向は金相場同様に、米連邦公開市場委員会(FOMC)と雇用統計の結果次第となる。この二大イベントを特に混乱なく消化できれば、原油相場は80ドル絡みで上振れバイアスの強い相場展開が続く見通し。ただ、75ドル割れを試す展開になれば、テクニカル面からストップロスの売りが誘われ易く、調整局面が長引く可能性もある。ただメインシナリオとしては、75~85ドルのボックスで上方ブレイクを待つステージを想定している。株高・ドル安基調が大きく崩れなければ、原油相場の下落余地も限定的だろう。(執筆者:小菅努 商品アナリスト)

最終更新:11月4日(水)7時47分

サーチナ

 

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