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NY金3日:インド中銀の金購入を受け、過去最高値更新

11月4日(水)7時45分配信 サーチナ

COMEX金12月限 前日比30.90ドル高

始値 1061.50ドル
高値 1087.00ドル
安値 1055.50ドル
終値 1084.90ドル

 インド中央銀行が国際通貨基金(IMF)保有金200トンを購入したことが好感され、大幅続伸となった。ドル安や原油高などの外部環境も支援材料となり、過去最高値も更新している。

 インド中央銀行は、IMFから67億ドルで200トンの金を10月19~30日にかけて購入した。IMFは、途上国への財政支援などを目的に、保有金の一部400.3トンを売却する方針を既に発表していたが、それがインドへの売却という形で実現した格好になっている。これは、市中に400.3トンの金供給が行われることが回避されたことを意味し、需給要因からの下値不安を後退させている。IMFは、ワシントン協定に基づく売却の意向を示していたことで、短期間に大量の金が出回るリスクは低いと考えられていたが、いずれにしても400.3トンの金供給を誰が引き受けるのかは、大きな課題になっていた。しかし、IMFからインド中銀への直接売却という形でこの問題が決着したことで、公的部門の金供給が市場を混乱させる最悪の事態は回避された形になっている。

 また、インドが金準備を400.3トンもの積み増しに動いたという事実そのものも、ポジティブ要因である。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、9月末時点のインドの金準備は357.7トンであり、それを上回る規模の購入が行われたインパクトは大きい。ドルが基軸通貨としての信認を失いつつある中、各国中央銀行は準備資産の分散に動いていることが、再確認された形になっている。インドの準備資産に占める金比率は、現段階でも10%を下回っているとみられ、米国の77.4%、ドイツの69.2%など欧米の中銀との比較では、金購入の余地が多く残されている。IMFの金売却に関しても、インドではなく中国が受ける可能性が指摘されていたが、中国の金比率も1.9%であり、今後も新興国の金購入が活発化するとの思惑が広がっている。

 金上場投資信託(ETF)「SPDR GOLD SHARES」の投資残高も、前日の1103.52トンから1108.40トンまで増加しており、長期投資家の買いも入ったことが窺える。

 もっとも、本日の急伸相場はこうしたサプライズ材料に反応した結果であり、持続的な買い材料になるかは疑問視している。金融市場では、景気の先行きに対する楽観ムード後退を受け、株高・ドル安傾向が鈍化しており、ドル安連動で過去最高値を更新してきた金相場を取り巻く環境は必ずしも良好ではない。トレンドとしては、1100ドルトライの流れが確認された形になっているが、週末にかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計などのイベントも控えており、短期トレンドはその結果次第になる。支持線は1075ドル、1040~1050ドル。抵抗線は1100ドルまで特に存在しない。(執筆者:小菅努 商品アナリスト)

最終更新:11月4日(水)7時45分

サーチナ

 

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